ダイアモンド企業と呼ばれるための指標⑧ 総合収益力を見る「総資産経常利益率」の目安とは?

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総資産経常利益率(ROA)とは?

総資産経常利益率(ROA:Return On Assets)は、企業に投下された総資本を運用(総資産)した結果、どれだけの儲けを(経常利益)を得たかを見る総合的な指標です。

Returnは利益、儲けのことで、通常経常利益を指します。Assetsは総資産のことで、これで経常利益を割ったものがROAと言われるものです。

つまりは運用された総資産の利回りを見るもので、財務分析の王様と言っても良いものです。したがって企業の総合収益力を判定するのに最適です。

総資産経常利益率の計算式

総資産経常利益率は以下の計算式で求められます。

計算式
総資産経常利益率
=経常利益/総資産×100%
=売上高経常利益率(経常利益/売上高)×総資産回転率(売上高/総資産)×100%

総資産経常利益率の目安

総資産経常利益率の目安としては5%以上ですが、10%を目指したいところです。

総資産経常利益率は、売上高経常利益率という収益性と総資産回転率とう総資産の効率性に分解でき、それぞれを高めることによって総合収益力が増して行きます。

この指標は総合収益力を表しますので、資産の運用、収益力の確保、費用のコントルール等、経営を総合的に見る必要があります。
ですので、経営者に最もこだわって欲しい指標でもあります。

総資産経常利益率を改善するには?

基本的なポイントとしては以下の点が挙げられます。

①資産の運用効率を上げる
②資産のムダを排除しスリム化を心がける
③収益力を向上する
④ムダな費用の排除と費用のコントロール

総資産経常利益率の分析を経営に活かし、業績向上を目指しましょう!

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