Goal in Bonus=「GIB制度」に見るリクルートの成果主義ー勤務制度 離職率を減らす・改善する!社員のやる気を引き出す社内制度
『成果主義』
会社がこれを掲げた場合、その負担は社員にかかり、中にはそれが原因でモチベーションを下げてしまう人もいるでしょう。
しかし、成果主義を貫いても、それを逆のモチベーション向上につなげている企業があります。
それは人材系では国内最大手企業のリクルート。
「成果が会社の物だけではない」という共有意識がそこには存在しています。
Contents
GIB制度とは?
GIB制度、Goal in Bonusと名付けられたこの制度は、いわゆるノルマ達成に対するご褒美制度です。
その概要は四半期ごとに会社が目標を設定し、その目標を通年で査定、1四半期達成で5万円の旅行費用、4四半期全達成をすると一人当たり20万円の旅行費用を手にすると制度です。
さらに、この支給を全額手にするには4人以上の同僚との旅行が原則となります。
あまりに分かりやすいモチベーションの上げ方で、ある意味いやらしささえ感じる制度ではありますが、その効果は絶大です。
少し下品な言い方ですが、ニンジンをぶら下げられた馬は走ります。
そしてそれは何も悪いことではないのです。
成果主義の産物
このGIB制度の一番の注目点は、『成果主義』にあります。
言い換えれば、そこにはボーナスというものの本当の意味、もしくは働いて給与を得るという行動の原始的な意味が存在しているといってもいいでしょう。
特に大手企業になると、これといった成果がなくとも給与はもらえボーナスも出ます。
「ボーナス月」なるものが存在しローンが組めるわけですから、本来の意味からかけ離れ、それを考える機会もほとんどないのかも知れません。
しかし、ボーナスとは本来、給料以上の働きをしたものに対する報奨であり、そこには成果という果実を組織やチーム(会社)に与えたものにだけ与えられるという意味があったはずです。
つまり、ノルマ達成が前提であるこのGIB制度こそ、本当の意味でのボーナスといえます。
この制度をどう応用するか?
この制度を一般的な中小企業に応用するにはどうすればよいでしょうか。
20万円の旅行代金でなくとも、代わりとなるものはあるはずです。有形無形、金額の大小に関わらず、「成果に対する承認」をはっきり示すことが、社員のモチベーションになるのですから。
会社として達成すべき目標やノルマを明示する。出来れば社員と一緒に目標やノルマを作っていく。
そして、目標達成に向けてのプロセスと結果をしっかり見る。成果が出たなら、一緒になって喜ぶ。
もしかしたらボーナス支給以上の意欲が生まれ、これまで以上の一体感を創り出すかもしれません。
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