ダイアモンド企業と呼ばれるための指標④ 借入安全度を見る「借入金依存度」の目安とは?
「借入金依存度」は借金がどれぐらいの割合か?安全なのか危険なのかを見分ける指標です。
総資本に対して借金がどれぐらいかを量るモノサシで少ないほど安全と言えます。
が、資金調達は全て自己資本だけでと考えるのも成長にブレーキがかかるので、他人資本と自己資本のバランスが大事です。
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借入金依存度の計算方法
計算式は
借入金依存度 = 長・短期借入金+社債/総資本 × 100
で、40%以下が合格の目安です。50%を超えると危険です。
資金の調達の方法は、大きく分けて二つあります。
自分でまかなう(自己資本)か、借金(他人資本)かです。
自己資本は返済不要ですが、他人資本は返さなければなりません。
利益を出しても税金と返済金に追い立てられてしまう厳しい状況が続けば、資金繰りで本業に力が入らず、精神面でも経営存続が危ぶまれます。
借入金依存度を基に対策を行う方法
対策としては、まず、借入状況が管理できるリストの作成をします。
借入金額、月々の返済額、金利、担保などを整理して把握します。
便利なソフトもありますが、小規模企業の場合は、最初は手入力などをして実態を把握するのが良いと思います。
どれぐらい借りていて、どれぐらいずつ返して、いつまでにいくら必要なのか、を全く把握せず(見ず)に経営を続けることは難しいです。
借金の返済は税引後の利益が財源となりますので、安易な借り入れは後で資金繰りが厳しくなります。
「銀行は、天気の良い日に傘を貸してくれるが、雨の日には傘を貸してくれない」と言われるくらいですから、借りなくても大丈夫な財務体力をつけることが何よりも大切です。
銀行が融資の際に重視する6つのポイントとは?
ちなみに、銀行が融資する際に注意するのは「6つの危険なK勘定科目」です。
1、貸付金のK…貸付は基本的にNGです
2、仮払金のK…長期間残っている場合や多額の場合は要注意です
3、繰延資産のK…利益が出ていない時に、費用を繰り延べて粉飾する場合があります
4、貸倒のK…回収見込みのない債権をそのままにしておくのはNGです
5、過大な借入金のK…借入金依存度40%以下に
6、交際費のK…利益が出ると節税と称して使いたくなってしまいます…
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