経営における危機に対する「心構え」とは?
経営を行っているうえで、思いもよらない危機が発生することがあります。
小さいものから、大きなものでは自然災害により店ごとなくなってしまう、ということもあります。
そのような危機に直面した時の心構えについてお聞きしました。
Contents
事前準備が第一
過去を見ればたくさんの災害・危機がありますね。
「危機が起きたらどうするか」というのは私からすると「後手」なんですよね。
リスクマネジメント・事前準備さえしっかりできていれば、危機に対して適切に対応することができます。
前もって「このようなことが起きそうだ」という事に対し準備しておけば、心も落ち着いて対処することができます。
白旗を上げない
経営に対してもそうなのですが、白旗を上げては絶対にいけません。
危機に対して諦めてしまうと、そこで気力が落ちてしまい、本当はできたはずの対処もできなくなってしまいます。
「白旗を上げない事」、これが経営者として危機を乗り越えるポイントとなります。
物事にとらわれない
これは先ほどの「白旗を上げない」にも関わってくるのですが、どのような危機があったとしても、それに対して「とらわれない」という事がとても大事です。
一般的には、危機や問題が起きると、それに対して「どうしよう」「困った」と落ち込んで八方塞がりに、絶望的になってしまうものです。
しかし、そういった心を痛むような事にもとらわれず、ポジティブに、前向きに、それが絶対に必要だと思っています。
特に地震のような自然災害は自分の会社だけでなく全てにおいて起きている。
であれば、落ち込んだりネガティブになっている暇はありません。
ポジティブに「必ずうまく行く」という信念を持たないと。
これはこういったリスク的な事だけでなく、経営も同じですよね。
「本当にうまく行くぞ」という、そういう信念を持ったところからやっていかないと、うまく行かないですね。
あわてず、焦らず、籠らず、微動だにしないで、ゆったりどっしり構える。
そういう事が必要かな、と思います。
現実に起きると多くの方は右往左往してしまうのですが、それも普段の事前準備・心構えがきちんとできてれば、ポジティブに適切な対処ができます。
日頃から事前準備を心がけるには?
弊社もトップ会議という会議を月に1回行っているのですが、その会議でも事前準備に対するテーマを持って決めています。
通常業務ではない、突発的なリスクについても敢えて議題に出すわけですね。
一人で考えるのではなく、幹部陣全体で「具体的にどうしたらよいのか」を考え、事前準備をしておくと、落ち着いて処理ができるのかな、と思います。
ある日突然危機が起きて、何も準備できない、という状況は避けなければいけません。
そのうえで、いざという時には社員と共に周知を集め、結束して対処法を決めていくことが大切です。
これも、普段のトップ陣の有り方が大事かと思います。
松下幸之助のエピソードに学ぶ
危機への心構えについては、パナソニックの松下幸之助さんのエピソードをご紹介したいと思います。
パナソニックも過去に様々な天災をまともに受けたことがあります。
そういった時は先ほどのお話のように、全員で「どう対処するか」を早急に決めると同時に、松下さん自身は「まずお得意先の心配をしろ」「お得意先に何かサポートできることはあるか?」という考えのもと、行動を行いました。
お客様のところへ駆けまわって「できる事があったらやりますよ!」ということをやったわけですね。
これにより、お得意先はとても喜び、危機が落ち着いた頃には松下さんのファンになってしまったそうです。
これは、以前のインタビューでもお話した顧客第一主義にも繋がりますね。
自分が大変な時に実際にこういった行動を取るのは難しいと思います。
しかし、それくらいどっしりと構えることができるよう、物・心・仕組みにおける事前準備をしておくことが大切です。
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