後継者の外部セミナー参加について

外部機関によるセミナーに参加することは、後継者としての基本を学ぶために大変有効です。
ここでは、事業承継の後継者がセミナーを活用する際の心構えや注意点についてお話しいたします。

Contents

事業承継に有効な外部セミナーの活用方法

経営者に必要とされる知識全般の習得や経営者としての考え方・スタンスを体系的に学ぶ事が出来ますので、自身の状況や実力に合わせて段階的に、且つ継続的に活用すると有効でしょう。

しかしながら、経営に関するセミナーは各種幅広く開催されていますので、やみくもに受講することは逆効果になってしまう可能性もあります。
講師陣・内容・主催者の実績(得意分野)・他の受講者・費用等、選択する時は事前にしっかりと調査をし、目的を持って受講される事をお勧めします。

例えば、計数知識、マーケティング、生産管理、人事労務等、経営者として必要な知識を定期的に開催されている講座を活用して効率的に学ぶのも良いでしょうし、ある一定期間(一年間など)で継続的・反復的に学習できる講座も効果性が高いと言えます。

また、経営のノウハウ(やり方)だけでなく、経営者としてのスタンス(あり方)をしっかりと学び、更には異業種の経営者との接触を交えて磨き鍛える必要があります。

専門書籍で経営への理解を深める

外部セミナーでの学びと並行しながら、様々な専門書を読破することも経営に対する理解を更に深め自分自身への落とし込みを実践するには有効です。
個人的には、 松下幸之助氏や稲盛和夫氏の経営に対するスタンスやP.F.ドラッカーのマネジメントの考え方等をそれぞれの著書から学び取ることをお勧めします。
また戦国武将や歴史上の偉人からもリーダーシップの本質が学びとれます。
そして更には、自らの学びを先代の経営者と共有し「頭で分かった」レベルから、常に実践を意識して実際の経営に落とし込んで行くことが大切です。

まとめ

市況が順風でも厳しくても、経営者は全身全霊を注いで企業を繁栄・存続させる責任があります。
一過性の経営手法を学んだだけで長期に渡り会社全体を統治することは到底出来ません。

外部セミナーをうまく活用し、「企業経営者」としての「信念」をじっくりと考え抜く機会を持つことが必要です。

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